クリニックの方向性には将来的にいくつかの展望があります。
クリニックの展望の1つ目は一般的な精神科、心療内科業務に加え、産業医であることを活かし就労時や職場復帰時の職場とのマネージメント、障害のある方の就職活動の支援、ジョブコーチ支援なども行っていきたいということです。2つ目は、障害のある方が地域で暮らすための受け皿が圧倒的に不足していることについてです。精神科医療の地域の受け皿的役割を果たすため重症な方や従来なら入院が必要な方でも地域で過ごせるよう支援する、こういったことがしていきたいと考えています。これについては、起業当初からどかんと立ち上げるっていうことはできませんが。どのようにすべきか県か市か圏域内での方向性の共有が必要だと思いますし、もしかしたら国の政策の中で右往左往するかも知れません。他施設との協業の中で少しずつ見えてくるものもあるかも知れません。クリニックでなく、病院と自宅の中間的な施設、デイケア(これはどんどんと絞られてきています)、訪問看護(市内にあふれています)などを立ち上げることで対応すべきなのか、今は自分の中で明確化していません。
3つ目は、全体からみるととても小さいものですが、精神疾患への先入観、偏見、差別を幾分かでも減らしたい気持ちで毎年、2つの学校で計100名弱の学生に90分授業で30回精神科医療の課題についてお話する機会、それから例年数回(今年はコロナで1件しか依頼がありませんでしたが、開業準備と併任する余裕がなくお断りしました)お受けする講演で精神疾患について知ってもらう機会があるのですが、開業後もこれを続けるということです。
方針は立っても体は1つです。できることをこつこつとやるだけですね。
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